コラム

音程がブレる原因 その1 耳の使いすぎ

ボイストレーニング

2020.10.24

1日のうちに、あなたはどのくらい音楽を聴いていますか?

 

 

また、どんな環境で音楽を楽しんでいますか?

 

・イヤホン

・ヘッドホン

・スピーカー

 

現代は、一昔前と比べるとどれも安価な上に性能が格段に良くなって、良い音を楽しむことができるようになりました。

 

しかしながら、これらの音楽機材が身近になったことによって返って耳を壊す人が多くなりました。

 

生徒C様事例

アーティスト希望の生徒様が、こんなことを言ってきました。

 

 

「最近、耳が”じーんじーん”と耳鳴りがしてなんだか変です。」

「明日、耳鼻科に行ってきます。」

 

2週間後

「チセ先生、耳鼻科に行ってきたら、音楽聴くのをやめなさいと言われました...」

 

 

 

話を聞いてみると、1日中音楽をほぼ聴いているとのことでした。

また、聴いているほとんどがイヤホンということでした。

 

生徒C様は、ダンサーでもあり、常に音楽を大きめの音でかけてダンスを練習する癖もあるため、音量に関しても大きな音で音楽を聴くことが慣れすぎてしまっていたようです。

 

当校では、発声練習と歌唱指導意外に音がブレてしまうことが時々あるため、音感トレーニングも合わせて行っています。

 

実は、ハミングでは音をすぐに取ることができるのに、発声をすると声がブレてしまうというのは、発声方法が正しくないかまたは、耳で音が判断できないかしかありません。

 

生徒C様の場合は、耳で音が判断できない時に音がブレるということがここで分かりました。

 

難聴に注意

 

耳が長い間大きな音にさらされることで、聴力の低下をきたす場合があります。

 

それを、騒音性難聴といいます。

 

仕事などで大きな音量にさらされる場所で何年も過ごしていたために起こる職業性難聴や、コンサートなどで大きな音を聞いて起こる音響性難聴も存在します。

 

ホールなどで、ライブ時には多くのアーティストがイヤーモニター(プロ歌手が耳の中に入れているイヤホン型ヘッドホンの一種)をしていますが、このイヤモニがアーティストの耳を悪くする原因と言われています。

 

 

イヤホン・ヘッドホンの使用時間

難聴のチェックリストを見ると、1日1時間程度と書いてあることが多いです。

 

そんなに少しか聴けないの?と思いましたよね。

 

イヤホン・ヘッドホンは、なるべく特別な時だけ使うようにしていただきたいです。

 

 

耳のために出来ること

イヤホン・ヘッドホンを使用するのは、交通機関で移動する時のみなど、どうしてもの時だけ使用するようにしてみませんか。

 

そのほかの時は、部屋ではスピーカーで気持ち小さめくらいの音で聴く方が耳のためには良いです。

 

音量というのは、慣れるとどんどん大きくしなければ気が済まなくなってきます。

 

次第に、テレビの音、話す音なども大きくしないと、人の話し声も聞き返すことが増えたりしてきますよ。

 

また、寝る時にイヤホンをして寝ているという方もよく聞きます。

 

これは、以ての外です。

 

私の場合は、聞こえるか聞こえないかの音量でヒーリング音楽をかけて眠ります。

 

大体2時間で切れるように設定してます。

 

音楽も、聴き方を間違うと大切な耳を一生聴こえにくくしてしまうことになり兼ねません。

 

逆に、正しい音楽の使い方、より良い聴き方を知ることで、私たちにいつも元気や勇気、リラックスさせてくれる大切な存在ですよね。

 

歌が上手くなるためには、耳も是非大切にしてくださいね。

 

 

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