姿勢矯正から高音が楽に出るようになりました!
生徒様の変化
2020.5.30
発声時の姿勢を少し変えるだけで、声の出方が変わることを知っていますか?
こちらは、20代 男性生徒様です。
CONTENTS
歌い手にありがちな悪い姿勢
写真から、首が前のめりのストレートネックであることが分かりますか!?
デスクワークや前のめりになる姿勢になることが多い方に見られる、現代病ともいわれるストレートネックです。
これは、歌う人に多い悪い姿勢です。
生徒様に、首こりはしませんか?と伺うと『実は、首が凝ってます・・・』と、案の定悩みを打ち明けてくれました。
実は、ストレートネックであることと、声が出ないことは関係しています。
私が患っていた難病もストレートネックと実は関係していました。
ですから、首や肩の辛さはよく分かります。
1分でできる矯正寝具の作り方
今回、生徒様には自分で作れる寝具の作り方をご紹介して、実践してもらいました。
私たちは、1日のうちに約3分の1は睡眠に時間を費やしています。
睡眠時の姿勢が悪いということは、普段の姿勢ももちろん良くありません。
姿勢が安定しない方は、呼吸が浅くなり声に良い影響を与えません。
歌声に伸び悩んでいる方は、睡眠時の姿勢を一度見直してみませんか?
<姿勢矯正寝具の作り方>
♦︎準備するもの♦︎
厚手のバスタオル3枚か4枚程度
○首の後ろに筒状に丸めたバスタオルを枕代わりにおきます。この時、筒状にしたバスタオルの一番高い位置に首の付け根が来るようにバスタオルを固定します。
○膝の下にも、さらに一回り以上大きくした筒状にしたバスタオルを固定します。
※この時、横から寝ている姿勢を見て、体が一本の線のように繋がっていることが大切です。
↑写真の膝下に置いているのは抱き枕ですが、適度の大きさの筒状の枕があれば、それを用いても良いです。
↓首の付け根に置く枕は、市販されているストレートネック用のかまぼこ枕でも構いません。
この姿勢矯正寝具は、何を意味するのかというと・・・
首と腰のカーブを作り、姿勢全体の矯正の役割が出来ます。
人の体は、首にしても、腰にしても、まっすぐ過ぎるのも体の負担になるということです。
首や腰にカーブがあるからこそ、しなるということです。
体のしなりは、”正しい姿勢=体の土台の安定”に繋がり、結果的に歌唱力に影響を与えることに繋がります。
枕や寝具など、決して高価なものを揃える必要はないんです。
あなただけの矯正枕は、簡単に作ることが出来ます。
変化までの経過
↓
<姿勢矯正〜声の変化まで> レッスン時の様子と生徒様の声を合わせています。
1. 寝具を変えた。
2. 2週間後
・出来なかった丹田呼吸を意識できるようになった。
・首の痛みや凝りが感じないようになってきた。
3. 4週間後
・ロングトーンが続くようになってきた。
・強い声が出しやすくなった。
4. 6週間後
・高音が出しやすくなった。
・腰痛が改善した。
姿勢矯正によって、ボイトレ時の声もこんなに大きな変化が出ました。
姿勢矯正が歌唱上達に繋がる理由
<声や体の動きの変化の様子>
- 丹田呼吸を意識できるようになった。
- ロングトーンが続くようになってきた。
- 強い声が出しやすくなった。
- 高音が出しやすくなった。
なぜ、このような効果が出たのか?
<今までの生徒様の事例>
・足裏の安定感がない
・直立した時に、肩や腰を触ってすぐバランスを崩すような状態
・生活習慣、仕事などにより偏った体の使い方をしている
これは一例になりますが、これらに当てはまる方は、丹田呼吸が安定しない方がほとんどです。
姿勢が整っていない状態でボイストレーニングばかり行っても、”呼吸が安定しない=息の量が少ない”そのため声が出るようになりません。
歌と心CHISEアカデミーでは、ボイストレーニング以外の基礎トレーニングを行う以前に、”理想の歌声を作るための体作り指導”を丁寧に行っています。
姿勢を矯正して体の軸を安定させることは、結果的に横隔膜の上下運動をスムーズにして、丹田呼吸を安定させることに繋がります。
歌声のエネルギーは、なんといっても「息」です。
丹田呼吸は、エンジンの役目をしてエネルギーを循環させる、とても重要な部分です。
ですから、姿勢を矯正して丹田呼吸を安定させることは、結果的に歌唱力を上げることにも繋がっていきます。
ボイストレーニングを行なっているのに、呼吸がスムーズに行えない方、なかなか声が出るようにならないという方は、一度姿勢の見直しをしてみることをオススメします!
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<関連動画>
腹式呼吸に、さらに丹田を意識したものが丹田呼吸です。