体の歪み、姿勢矯正も兼ねたボイストレーニング
講師の想い
2024.8.11
ボイストレーニングを行う上で大切なことは、とにかく息なのですが、この息を使って声を自由に操るためには、絶対的に姿勢が大切です!
そのポイントについてお伝えしていきます。
ポイントは、3つです。
CONTENTS
1,横隔膜は充分に動くか?
姿勢が悪い人、例えば猫背の人は、横隔膜の上下運動がうまくできません。
なぜなら、肩が丸まって体が前に傾くことで、胸郭の可動域が狭まり、肺の膨張が十分に行われず、呼吸が浅くなる傾向があります。
横隔膜の位置が斜めになってしまい、正常時の上下運動がスムーズにいかなくなります。
体前面の臓器が圧迫されることで、呼吸に必要な酸素の取り込みが減少することを意味し、結果的に疲労感やストレスの増加に繋がります。
2,重心が安定してるか?
勢いよく声を出すためには、実は重心がとても大切です。
重心が安定しないと、お腹に力を入れることができず、どっしりとした芯のある声や太い声を出すのが難しくなります。
実は、ヒールを履いて歌おうとすると、うまく声が出なかったりするのですが、これはヒールを履くと前に重心が傾いてしまうために、腹圧をかけて発声を行いにくい状態にしてしまうことからです。
3,息や発声を持続させるための筋力はあるか?
特に、声が小さいことで悩んでいる方に、「もう少し声を前に飛ばしてみてください」、「大きい声を出してください」「息に勢いをつけてください」と言うと、少し行っただけで『とても疲れて大変』という方がほとんどです。
これは、発声するための筋力がないことが大きな原因です。
若い頃から、あまり運動をやってこなかった方、昔は運動部だったけど今は全く運動していない方などに、上記のような方は多いです。
筋肉は、使わなければ常に衰えていきます。
声も使わなければ衰えていきますし、会話はもちろん、伝わるようにクリアに発声する意識で発声していなければ、永遠に聞きにくい発声で話しているということになり、継続している場合は間違った筋肉の使い方をしているということになります。
上記の3点は、声の基盤を作る上で大切なことですが、歌の発声の場合はこれをよりパワーアップする必要があると思ってください。
多くの方が、カラオケに行って声が枯れる理由も、これらの問題と繋がっています。
最後に、発声につながるオススメの方法をお伝えします。
でも、体が硬い方は初めから無理をしないようにしてください。
簡単なものは、ウォーキング、スクワットなんかも良いです。
筋力があまりない方は、ウォーキングがお勧めです。
ちなみに、私も毎日1時間歩きます。
発声を強化するためには、いつも体は楽器と思ってください。
楽器のメンテをしない方は、良い音が出るようになりません。
このようなことからも、当方では日常生活の過ごし方や食べ物、飲み物のアドバイスなども行なっています。
アスリートになるわけではありませんが、毎日良いと思ってやっていたことを続けていたせいで、成果が出ない練習スタイルとなっていた・・・なんてこともあるんです。
是非、意識して気持ちの良い声を維持してくださいね。
レッスンを受講されている生徒様へ『セルフメンテナンス』をするための動画レッスンをサブスクで行っています。
体の強張りや歪みの解消、姿勢改善をしたい方にお勧めしていますので、ご希望の方はお申し付けください。
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