コラム

高い声が出る人と、出ない人の違いって何!?

ボイストレーニング

2020.10.22

実は、体の構造の違い

 

今回は、ボイストレーニングで訓練して高い声を出せるようにする!...というお話ではなくて、元々持っている身体の構造上からのお話をしていきます。

 

まずは、声帯の位置とはどこでしょうか?

 

顎から首に向かって手で触っていくと一番始めの出っ張り、これが喉仏(喉頭突起)=甲状軟骨。

 

甲状軟骨の隆起したところ。その奥に、声帯があります。

 

 

上の図が正面から見た図とすると、下の図はそれを上から見た図になります。

 

 

高い声が出るかでないかは、声帯自体が違います。

どのように違うと言いますと、主に長さです。

 

単純に短いか長いかになります。

高音が出る方に関しては、声帯が短い。

高音が出にくく声が低い方に関しては、声帯が長いです。

 

もう1つ加えると、声帯の厚さが厚いか薄いかです。
 

 

声帯をギターの弦として考える

 

考え方として、ギターの弦を思い浮かべてみて下さい。

 

 

ギターは弦を短くして、張り詰めるほど高い声が出ます。

張り詰めた弦が細く軽いほど、さらに高く細い(キンキンした)音が出ます。

 

反対に、弦を長くして、緩ませると低い音が出ます。

緩ませた弦が太く重いほど、低く迫力のある(太い)音が出ます。

 

これをウクレレの弦に例えるとすると...

ギターの弦よりウクレレの方が短く細い弦になりますよね?!

 

ですから音は、ギターよりも高音で細い音色が出るわけです。

 

 

声帯でいうと、ギター弦のように振動してこの隙間から声が出ます。

呼吸時より発声時は閉じていて、その隙間の開き加減で声が変わるようになっています。

 

 
 

声帯の役割

 

歌声にも、地声・裏声・ミックスボイス・ホイッスルボイス・デスボイスなど、色々な声の種類があるのは、声帯の開き具合や動き方が変わったり、息のスピードや息を吐き出す範囲を変えたりして、様々な歌声を出せる構造になっています。
 

 

声帯の長さ=背の高さ!?

 

医学的な統計データによると、声帯の長さは、背の高さに比例します。

 

背が低い方は、高い声が出る。

背が高い方は、低い声が出る。

というデータも出ています。

 

確かに、プロ歌手の方の中で背が高い方を思い出せないのは...私だけでしょうか。

 

ボイスクリニックなどの声を専門に扱う病院では、声を変える手術も実際存在します。

 

例えば高音を出したい方へ、声帯を短くしたり薄くしたり、引っ張って緊張させたりを手術で行うのです。

 

声の専門の医師たちは、甲状軟骨や声帯の形状を見るだけで、どんな声が出るか分かってしまうようです。
 

 

ボイストレーニングでカバーしよう

 

でも、心配しないでくださいね。

 

元々、低かった歌声をボイストレーニングを使って、高く、太く出せるようにすることはある程度は可能ですから、諦めちゃちゃダメですよ!!!

 

 

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